独語86 検察問題

我が国の検察制度を見直すべきである。先の袴田巌さんの冤罪確定後の検事総長の談話から、組織温存・擁護する論点だけで、袴田さんに対して詫びることなく、強い違和感と怒りが込み上がった。この件に関して、最高裁判所の談話が、あったのか、なかったのかは不知である。
警察署、検察庁、裁判所、法務省、ド素人の私でも、我が国の司法の在り方について考えざるを得ない。
過去の冤罪事件はともかく、最近、再審事件を含め捜査、検察の問題が報道されている。●元厚生省事務次官の村木厚子さんの犯人捏造事件、●プレサンス事件で無罪となった元社長の山岸忍さんに対するやくざ的恫喝取り調べ、●「KADOKAWA]元会長の角川歴彦さんに対する長期拘留の人質司法の違法性と拷問的取り調べ、●初公判前に起訴取り消した大川原化工機事件では長期拘留中に癌が発見されたが保釈ないまま死亡した。この他に、ややこしいのは、大阪地検特捜部長が村木さん事件に関連して犯人隠避容疑で逮捕されたが、現在は弁護士。●殺人罪で服役した前川彰司さんの再審が確定した。今後の裁判で無罪が確定されるであろう。
裁判所が再審を決定しても、検察が不服を申し立てるために再審が取り消されているので何回も再審請求が繰り返される。再審阻害の元凶は、検察にある言わざるを得ない。
法務省と裁判所は、検察官にコントロールされ、言いなりになっているとのこと。さらに、「検察は失敗も間違いも許されない。だから無理な取り調べをして過ちに気づいても引き返せないという組織の病理があるとのこと。
元大阪地検検事正の北川健太郎が部下の女性検事に対する性的暴行事件で退官したにもかかわらず検察に影響力を持っていたことが報道された。さらに、被害にあった検事が、職場(検察庁)内で同僚検事から誹謗中傷を浴びせられ休職を余儀なくさせられたとのこと。人権を配慮し尊重する様子が全くない。なんとも恐ろしい
警察が逮捕、送検された多くの事件で、検察が不起訴にし、裁判所の判断を得ることなくうやむやにされ、無罪放免?。私が所属する「動物との共生を考える連絡会」が、三重県桑名市の上げ馬神事で馬の虐待を告発し桑名警察者が送検したが、地方検察庁四日市支部が不起訴にした。そのため、馬への暴力(虐待)が無くならず、長期にわたって馬への暴力行為が繰り返されてしまった。注目され耳目を集める動物の事件はまれに起訴されることがあるが、動物愛護。福祉団体等が告発したペット関連事件も農場動物への暴力事件などは、その大半が不起訴にされ裁判所の判断を仰ぐことはできない。検察は、不起訴にした理由を明示・開示しないことに、検察の横暴が感じられ、強い違和感がある。有罪にできるものしか起訴しない有罪率99%の蔭の報道から納得。でも無茶苦茶腹立たしい
真犯人を取り逃がし、冤罪を生み出した時の捜査官、検察菅の責任が問われず不問にされていることにも怒りを感じている。そのうえ、税金で退職金を貰い、高額な年金で悠々自適の生活をしていると思うとなおさら腹立たしい。早々に、信頼と正義に値する組織構造にすべきだ。