独語81 ペット飼育と生きがい

最近の風潮として、年寄りにペットを飼わせるな。年寄りが先に亡くなり、残されたペットがかわいそうだから。また、加齢によって身体機能や認知機能が低下し、ペットの世話が満足にできなくなるから。このことが実しやかに言われているが、同意できないでいる。
高齢者、慢性疾患患者、ハンディキャップがある方、独身者など老若男女の全ての人は、ペット飼育する権利と自由を有しているが、飼育の義務と責任があることは言うまでもない。ペット飼育の功罪は、人様々な意見があり、同論・異論百出でかしましい。
実際には、独居高齢者が誰にも看取られずに死を迎える事例(孤独死)が散見されている。生前の様子を想像すると、三食を定時に料理して食べていたか?誰かと毎日対話していたか?散歩や買い物で外出していたか?引き籠ってないか?介護保険制度を活用していたか?など様々な事象が思い浮かんでしまう。少子高齢化、核家族化で、高齢者のみならず、多くの世代で独居者が増加している。そこで政府は、子供を産めよ増やせよ号令のもと、少子化対策として、国民から保険料に上乗せ(増税)して財源確保するとしている。が、実際にはどうなるか、疑心暗鬼にならざるを得ない。
ペットロス状態に陥った方が、再度ペット飼育で復活したり、生活リズムを取り戻して健康体に、孤独からの解放、対話促進、世話や手入れに喜びを感ずる、外出機会の増加。引き籠り開放などアニマルセラピー(ペットセラピー)の恩恵に浴することができる。癒しや生きがいの糧になり、健康寿命の延長、医療費の削減、ペットが看取ってくれて孤独死からの解放?などがある。
超大型犬~超小型犬、猫、ウサギ、小鳥、ハムスターなどのエキゾチックペット、金魚や鯉など。単独~複数飼育、異種動物飼育などで、個性・修正・食性・飼養環境などの違いを楽しむことができる。、

シアトルでの体験
歩道に敷物を敷き、2頭の犬と猫一匹がホームレスの男性と一緒に物乞いをしていた。そこにパトカーが来て、警官がそのホームレスに何やら話しかけて、犬や猫の状態を確認して立ち去ったのを、道路の反対がから見た。そこで、警官が何を聴いたのか確認させてもらった。毎日ちゃんと食餌を与え世話をしているか?住むところがあるか?病気予防のワクチン接種をしているか?犬猫の疾病への対処などは?の質問をしたという。
彼は、犬と猫がいるので実入りが多く食餌等の費用には困っていない、病気予防ワクチン接種は、、動物保護団体(SPCA=動物虐待防止協会)がやってくれ、ノミダニの防御も定期的に行っている。もし、病気が起こったら、補助してもらえる。と言っていたが、この家族がいるために定職に漬けない悩みがあるとのことでした。