独語65 誤診? カリンの大往生

2023(令和5)年3月23日朝7時55分、21歳になったばかりの愛猫カリンが、静かに呼吸を止め、かの国に行った。
2月11日に食欲がなくなり活動性も低下したので、皮下点滴と流動食の強制的な給餌を行い、数日後回復の徴候が見られないから血液検査を行った。以前と同様に軽度の腎不全と貧血がやや悪化したことが認められた。それ故、皮下点滴と強制給餌を一日3~4回を継続することにしたが、水溶性の下痢便を繰り返し排出するようになった。超後期高齢猫なので消化吸収能力が極限に至ったものと思い、余命いくばくもなく、一週間から10日位で命を終えるだろうと判断した。が、とりあえず、自家製止瀉剤(下痢止め粉薬)を食餌に混ぜて1日3回与えたが3日間は改善なく衰弱が進んでしまい、いよいよかなーと思った。しかし、4日後に軟便になり排便回数が減り、次第に良便になったので下痢止め薬の投与を中止した。 カリちゃんは、常食にしていたドライフードをほんの少しだけ食べるようになったが、必要量に遠く及ばないので、毎日強制給餌と皮下点滴を施した。しかし、骨に皮膚がくっついているようになり、超削瘦(やせ過ぎ)でやっと歩ける状態で、体重増加は全く望められなくなってしまった。
週に4~5日、我が腕を枕にして一緒に寝ていたが、今回の体調不良で階段を昇れなくて寝室に来れず、一緒に寝ること叶わなかった。が、下痢が治って数日後に階段を昇って枕元にきて鳴いて私を起こし腕枕を要求する。おまけに、床から出たり入ったりを繰り返し、そのたびに起こされ寝不足になった。途中から、私を起こすのに、声だけでなく冷たい足を顔にくっつけて起こすようになった。何故か私だけ・・・・下僕か?
死の4日前に強制給餌を嫌がり抵抗するようになったので中止しs、皮下点滴のみにして、死を迎えることを覚悟した。同時に、起立や歩行不可となり、寝たきり状態になってしまった。それ故、体位を時々変え、声かけとそっと擦るだけにした。徐々に反応が鈍くなり、最後には息をしているのか否かが分かりにくくなり、胸の動きで判断せざるをえない状態に。23日の朝7時半にはゆっくりとした呼吸で静かに寝ているかの様子だったが、そのまま7時55分に永眠。
一週間から10日で死に至るだろうと思ったが、40日以上生きてくれた。あきらめずに、強制給餌と皮下点滴が延命に寄与したことになる。
毎日の世話がなくなり、なんだかやたらに寂しい感じながする。小っちゃいけれど、、存在感が大きいカリちゃんだった。