独語52 狂ったプーチンの本気

2022年2月24日、プーチンのロシア政府は、圧倒的な軍事力を背景に、偏執狂的な理由の元、一方的にウクライナに侵攻した。開戦後、リアルタイムで戦禍のウクライナ各地の状況が報じられ、徹底的に破壊され瓦礫の山が築かれ、居住困難となっているのが広がっている。戦争が長引けばさらに拡大し、多くの民間人を含む戦死者が続出し、ドンドン深刻な状況となるのは避けられない。
プーチン大統領、ラブロフ外相、ネベンジャ国連大使などは、国連憲章に反してウクライナに侵攻したことに対しての発言は、全く理解できないものである。国際法無視、人権侵害、ジェノサイド、虐殺やレイプなどの残虐行為、クラスター爆弾などの禁止兵器使用などを行い、戦争犯罪など意に介していない。 独裁的、専制的、強権的、覇権主義的国家であるロシアは、自由で人権に配慮し多様性を認める民主主義国家に対して、戦争を仕掛けたものと思っている。ロシアは、NATO加盟国とアメリカおよび民主主義国家の対応を探っている様子が伺える。ウクライナは、防戦一方で、一生懸命対抗しているが、何時まで持ちこたえられるか、危惧せざるを得ない。NATO加盟国でないウクライナへの支援は限られ、ロシアに対しては禁輸など経済的制裁が主となっている。ロシアは、このような制裁は、あらかじめ承知していたものと思う。現時点でのNATOなどの軍事介入がないことにもどかしさを感じる・・・・
それにしても、過去の世界大戦終結後に、世界平和を求めて、国連内に安全保障理事会(安保理)が設立された。この安保理の常任理事国であるロシアが、諸々の決まり事を無視しウクライナに侵攻し平和を乱したことは許されることではない。拒否権がある国の横暴に対して、安保理の機能不全が明らかである。それ故、代わりに国連総会が開催され、ロシアの軍事行為の即時停止を求めて審議され、193ヶ国中、90か国以上が共同提案国になり140か国が賛成した。しかし、ロシアの軍事介入は収まらない。
その後、国連人権理事会(47か国)のロシアの資格停止を求めて国連総会が開かれ、賛成93反対24、棄権58で、有効票の2/3以上の賛成でロシアの資格停止が決まった。ちなみに、反対の国は、旧ソ連圏:ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン。アジア:中国、北朝鮮、ラオス、ベトナム。中東・アフリカ:イラン、シリア、アルジェリア、ブルンジ、中央アフリカ、コンゴ共和国、エリトリア、エチオピア、ガボン、マリ、ジンバブエ。中南米:キューバ、ボリビア、ニカラグアの24か国である。
最近、日本近海でロシア軍艦艇の軍事演習頻繁に行われ、そのうえフィンランド国境にロシア軍の配備が増強されるなど気になる事態が起こっている。
もっと気になることは、中国の態度で、民主主義各国が行っているロシアへの制裁に対して批判するばかりで、この戦争を仕掛けたロシアを非難することなく、肯定し容認している。この戦争の顛末を様子見て、あわよくば次に軍事行動を起こすか否かの判断に資するために、探っている感がある。習近平に物言えるのは、誰かなー
NATO及びアメリカが参戦すれば、第三次世界大戦に突入可能性が大であり、中国も参戦するだろう。そうなると、否応なく日本も巻き込まれることを覚悟しなければならない。
日本は、地続きの国境がなく海で隔てられているので、軍艦、戦闘機、爆撃機、ミサイルで攻撃されることになる。我が家は、木造なので攻撃されたらあっという間に燃え尽きてしまう。シェルターを兼ねた頑丈な地下室が必要かも  防衛予算をもっと増やせとの声が大きくなるだろうが、私は反対である。
第二次世界大戦時のドイツ・ナチス・ヒトラーは、ハーケンクロイツ(鉤十字)を象徴としていたが、ロシア・プーチンは、Zをシンボルマークとしている。ヒトラーとプーチンどちらも強権的・独善的で狂気じみているので、似た者同士だ。
ウクライナ国民の悲劇に気をもむばかりで、犬や猫のペット、家畜、動物園動物たちのことも気がかりだ。早期に戦禍が収まるよう願うが、相手が狂ったプーチンなので