手作り食について1

私が子供の頃は、犬にドッグフードを与えていませんでした。売ってはいましたがあまり必要性を両親も感じていなかったのだと思います。覚えているのはビタワンのドッグフードがあったなーと。私の犬もそんなに喜ばなかったような記憶があります。
ですが、ドッグフード、キャットフードが改良され普及し寿命が延びたことは間違いありません。今は処方食も充実しているので病気の犬猫はその状態に合わせた療法食を選べます。薬だけでなく栄養面からも治療が出来るようになりました。

その反面、今度はドッグフード、キャットフードを食べることで病気になる、と言われ始めました。私的には極論ではあると思います。人間だって色々な栄養面での議論はあります。動物にもあって然るべきでしょう。

私が小動物鍼灸師の資格を取った学校はフロリダ州にあります。アメリカですが、校長先生は中国・北京大学を卒業された中国人です。東洋医学を教える学校ですので鍼灸だけでなく漢方薬、按摩、薬膳療法も教えています。私は漢方学はまだ限定的にしか学んでいませんが、他は修了しました。

当院看板犬のイングリッシュセター勘九郎君。御年16歳8か月。一時期食欲もなくなり弱ってきました。お腹が弱い仔なので処方食をずっと食べています。なのでフードを変えると下痢します。でも食べないのは困るので、手作りのトッピングを追加してます。患者さんでもドライフードに何かをトッピングしている方は多くいらっしゃいますね。そこで、何どの位トッピングするかが問題です。現状特に問題がない場合は何か好きな物でよいかもしれません。でも折角混ぜるのなら栄養のバランスを考えたいですね。
簡単に言うと、タンパク質(肉魚類)、穀類、野菜(根菜/葉物)を入れます。野菜は消化できません。なので、よく煮るかフードプロセッサー等で細かくし細胞質を壊す必要があります

これは、全ての食材をフードプロセッサーで細かくして煮込んでます。あくまでトッピングなので、細かい方がドライフードに絡みやすいですね。材料は?
長くなるので、次回に書きます。でも1つだけ。旬のもの使ってください。本来の旬はその時期に必要とされているものが多く含まれています。
そして、煮込んだものを少しよけておいて、これをクッキーにします。おやつというより軽食になりますね。栄養満点でおいしく食べてくれますよ。